2012年10月23日火曜日

本番で実力を出す方法 5

3、本番前のリハーサル

           <イメージトレーニング>

イメージトレーニングというものも、有効な方法だと思います。
ほとんどのスポーツ選手が取り入れていますが、ピアノ演奏というのはそういうものが最も必要な分野だと思うんです。

以前、スポーツ選手のイメージトレーナーが、「どんなにすごいスポーツ選手でも、うまくイメージトレーニングができなくて舞い上がってしまった時には、筋肉の動きが素人になってしまう」とテレビのインタビューで言っていました。

まさしくそうです。緊張しすぎて、よくない演奏になってしまった時というのは、腕も体も縮こまってる状態です。

では、イメージしてください。
自分は舞台袖にいる。いざステージに出て行く。手を鍵盤の上において弾き始める。そして、頭の中で曲の最初から最後まで弾いてみるんです。
すると、暗譜がちょっとでもあやふやなところは、頭の中で弾こうとしても全く弾けないんです。
そこは、ピアノを使って練習するときに、要チェックの箇所になるわけです。

それから、自分がうまくいった場所、うれしくてニコニコしている場所をいっぱい想像して、ステージにあがっていくときのイメージを少しでも連想できるようにしておきましょう。いかに脳でイメージをしっかりとらえておくかということが大事になります。

                          ーピアニストのアドバイスよりー